骨盤矯正にはさまざまなイメージがありますね。
「ダイエット効果がある」
「ぽっこりお腹を解消できる」
「腰痛や生理痛の改善に役立つ」
といったポジティブなイメージから、「関節をバキバキ矯正する施術が怖い」といった不安を感じる声もあるでしょう。
ただ、骨盤矯正を受けたことがない人が骨盤矯正と聞いて浮かぶイメージと、実際の内容にはギャップがあるかもしれません。
そこでこの記事では、骨盤矯正についての正しい知識をわかりやすく紹介していきます。
骨盤矯正は、骨自体を直接動かすわけではなく、骨盤周りの筋肉や靭帯などの柔らかい組織をほぐして、骨盤を正しい位置に矯正するものです。
骨盤の左右のバランスやねじれを整えることで、骨盤を適切に位置づけます。
このプロセスを通じて、骨盤内の内臓の位置も適切に調整されカラダのバランスが整います。
矯正と聞いて、関節をバキバキとするというイメージを持つ方は多いと思います。
関節をバキバキと矯正するだけでは、矯正前の状態に戻りやすいといわれています。
なぜなら、これだけでは筋肉や靭帯といった柔らかい組織が硬い状態のままであるためです。
硬い骨とそれに付着する硬くて伸びにくいゴムを想像してみてください。
この状態で骨の位置だけを変えても、ゴムが硬く伸びにくいので、骨の位置は簡単に元に戻ってしまいます。
せっかく正しい位置に戻った状態を保持するためには、骨だけでなく筋肉や人体などの組織も柔軟にして伸ばしやすくすることが重要です。
骨盤矯正は関節だけをバキバキと矯正するわけではなく、周りからアプローチして骨盤の位置を矯正していきます。
腸腰筋(ちょうようきん)はカラダの上半身と下半身をつなぐ役割を持つ筋肉です。
下半身の運動と安定性に重要な役割を果たす大きな筋肉で、主に腰部(腰)と大腿部(太ももの上部)に位置しています。
この筋肉は、腸骨筋(ちょうこつきん)と大腰筋(だいようきん)の二つの筋肉から成り立っており、これらは骨盤内で一つになって大腿骨(太ももの骨)に付着しています。
腸腰筋の主な機能は、股関節の屈曲(太ももを体に引き寄せる動作)と体幹の安定化です。
また、立っている時や歩行時などにおける身体のバランスを支えるのにも寄与しています。
腸腰筋が過度に緊張したり、不適切な使い方をすると、腰痛や股関節の問題などさまざまな身体的不調を引き起こす可能性があります。
そのため、ストレッチや適切な強化運動によって、この筋肉の柔軟性と強度を保つことが大切です。
腸腰筋の問題を予防または改善するためには、適切な運動が有効ですが、骨盤矯正ではまずはこの腸腰筋を緩めていきます。
仙腸関節(せんちょうかんせつ)は、脊椎(背骨)と骨盤をつなぐ関節の一つで、仙骨(腰の下の部分にある三角形の骨)と寛骨(骨盤の一部)が接合する場所に位置しています。
仙腸関節は、体重を下半身に伝達する重要な関節です。
歩行や走る動作などの際に骨盤と脊椎の間で力を分散させることで、身体のバランスを保つ役割があります。
仙腸関節は非常に堅固で動きが少ない関節ですが、そのわずかな動きも日常生活の中で重要な機能を果たしています。
仙腸関節の不調や炎症は、腰痛や仙腸関節痛の原因となることがありますが、これは特に妊娠中の女性に見られることが多いです。
なぜなら妊娠によって体内のリラキシンというホルモンが増加し、関節をより動かしやすくするため、痛みや不快感を引き起こすことがあるためです。
骨盤矯正時には、この仙腸関節を緩めていきます。
骨盤矯正は、施術することで姿勢が良くなるなどの見た目のイメージがあるかもしれませんが、本当の役割はそれだけではありません。
骨盤が矯正されることにより、内臓の機能まで改善されるというのが本来の骨盤矯正です。
骨を直接動かすのではなく、筋肉や靭帯などの組織を緩めて矯正をしていきます。
骨盤矯正はダイエットや腰痛や便秘などの改善効果が見込めますが、妊活においても魅力的なアプローチです。
もし「骨盤矯正が怖い」「受けるか迷っている」といった方がいらっしゃれば、お問い合わせいただければしっかりと説明させていただきますので、ぜひ気軽にご相談いただければと思います。