体外受精の成功率はどのくらいなのかご存知でしょうか?
高額な費用や年齢の制限により、体外受精を断念する方や初めから選択肢に入れていないという方も少なくありません。
体外受精による妊娠の成功率は、年齢が若いほど高いということはよく聞くかもしれませんが、成功率を上げるためにできることもあります。
この記事では、体外受精の成功率がどのくらいなのか、また成功率を上げるための方法をご紹介します。
妊娠確率に影響を及ぼす要因は、年齢だけでなく生殖機能の本質的な健康状態も重要です。
具体的には以下のような要因が関与します。
◆女性側の要因
女性の年齢が上がるにつれて、卵子の質と量が低下し、これが妊娠確率を低下させる主要な原因となります。
また、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症などの病気は、子宮内環境を変化させ、着床を妨げる可能性があります。
卵管に閉塞や癒着があると、卵子と精子の出会いや受精卵の子宮への移動が妨げられます。
特定の抗体が精子を弱らせたり、受精や胚の成長を妨げたりすることがあります。
◆男性側の要因
精子の動き(運動率)が悪い、または精子の数が少ないことが妊娠確率を低下させる要因となります。
これらの要因は、不妊治療のアプローチを決定する際に考慮されるべき重要な要素です。
治療前の詳細な医学的評価を通じて改善することが、妊娠確率を上げる鍵となります。
体外受精をする上で、女性の年齢は、最も重要な要因の一つです。
日本産科婦人科学会の2020年臨床実施成績のデータによると35歳までの女性をピークとし、年齢が上がるにつれて成功率は低下していきます。
そのうち、25歳から29歳の女性では約40%以上と最も高い成功率を示します。
一方、30歳から34歳では成功率が35%~40%に少し減ります。
35歳から39歳では、成功率は25%~30%に落ち込みます。この変化は、特に卵子の質と量の減少に関連していると考えられます。
40歳から44歳の年齢層では、成功率は10%~20%とさらに低下します。この年代では卵子の質だけでなく、採取可能な卵子の数も減少するためです。
45歳から49歳では、体外受精の成功率は5%未満と非常に低く、妊娠を達成するのは非常に困難になることが示されています。
体外受精に挑戦するときに、成功率を上げるための方法はいくつかあります。
ここでは3つのポイントに絞って紹介します。
一つ目が、体外受精の実績があり高く評価されている医療機関を選ぶということです。
体外受精の成功率は、選ぶ病院によって大きく変わることもあります。
例えば「はらメディカルクリニック」様においては、全国平均妊娠率との比較をわかりやすい表にして実績を表示しています。
全ての年齢層で、全国平均よりも妊娠率が上回っていることが分かると思います。
このように選択する医療機関によっても、体外受精の成功率というものは変わってくるのです。
体外受精の成功率を上げるためには、生活習慣を改善することで生殖機能を元気にすることが重要です。
バランスの取れた食事は、体の健康を維持し、生殖機能を最適化するのに役立ちます。
特にビタミンやミネラルが豊富な食品を摂取するとよいでしょう。
そして定期的な運動を心掛けることも大切なことです。
運動は体重管理の助けとなり、全体的な健康を改善します。
ただし、過度な運動は生殖機能に悪影響を及ぼすことがあるため、適度に行うことを心掛けましょう。
また、喫煙と過度の飲酒は、生殖機能に悪影響を与えることが知られていますので、やめることが望ましいです。
日ごろから高いストレスを抱えていると、生殖ホルモンのバランスに影響を与え、妊娠の可能性を低下させる可能性があります。
リラクゼーションの方法を学んだり、マインドフルネスや適切な休息を取ることでストレスを管理しましょう。
最後に良質な睡眠です。
質の良い睡眠は、体の健康を維持し、生殖ホルモンの正常なサイクルを支えてくれます。
できていないことがあれば、少しずつでも意識して改善していきましょう。
妊娠ができない理由には、年齢や生殖機能の減退だけではない可能性もあります。
不妊に影響を及ぼす可能性のある病気になっているかもしれません。
いち早く気付けるように検査を定期的に受けておきましょう。
例えば、子宮筋腫や子宮腺筋症 (しきゅうせんきんしょう)、子宮内膜症など、婦人科の病気の中には、着床に影響する可能性があるとされています。
病気が判明したときは心理面のケアのため、カウンセリングを利用することも良い方法です。
体外受精の成功率についてご紹介しました。
一番の要因は年齢によるものですが、成功率を上げるためにできることもあるので始めることが大切です。
妊活サロンCoCoでは、心理面のサポートや妊娠の成功率上げるためのアドバイスもさせていただいています。
あきらめずに頑張っていきましょう。