妊活をするときには、妊娠しやすいカラダづくりをするという意識を持って食事の見直しも考えてみましょう。
この記事では、妊活における食事で意識すると良いポイントをまとめました。
食事の改善をする上では、特に血糖値対策が重要と言われるようになっています。
血糖値と妊活の関係についても紹介するので、できることから始めていきましょう。
私たちのカラダは食べたものでできています。
健康なカラダづくりをして妊娠しやすく、妊娠後も赤ちゃんが育ちやすい体内環境を整えることが重要です。
偏食気味で栄養バランスが崩れていると、栄養の不足や過剰によって体調が崩れたり、月経不順が起きたりする場合があります。
きちんと栄養を摂れる食生活を整えることが、妊活をしていく上で大切な考え方です。
妊活中の食事では、栄養バランスを重視して過不足をなくすことが最も重要なポイントです。
厚生労働省のガイドラインに従って、五大栄養素をきちんと摂取することを目標に、以下の3点を意識しながら進めていきましょう。
タンパク質は妊活において特に重要な栄養素です。
日本の女性は、タンパク質の摂取不足になっていることがよくあります。
タンパク質は体重1kgあたり1g(1日毎)の摂取が推奨されています。
50kgの体重の人は50gの摂取が目安となります。
フィットネスなどで日ごろからカラダを鍛えている人は、体重の2倍の100gくらいの摂取をすると理想的です。
タンパク質は筋肉だけでなく、血液や骨などにも使われている構成要素です。
卵子の形成にも必要な成分なので、十分量のタンパク質を摂取しましょう。
脂質は五大栄養素の一つです。
油を摂取すると太るから良くないと思いがちですが、良質な脂質は健康をサポートするので適量の摂取を進めましょう。
必須脂肪酸のオメガ脂肪酸は、健康に寄与することが知られています。
DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸は、炎症反応に関与していて生理痛の軽減にも寄与する脂肪酸です。
オメガ9脂肪酸はコレステロールバランスを整える効果があり、赤ちゃんの成長にも影響を与えることが知られています。
良質な油を食事に取り入れて、妊娠しやすいカラダづくりをしましょう。
妊活に重要な栄養素は、食事で十分に摂取するのが難しいことがあります。
葉酸、ビタミンD、カルシウム、鉄分、亜鉛などのビタミンやミネラルは妊活では欠かせません。
ただ、日本の一般的な食事では十分量を摂取できていないことが多く、補給する方法を考えることが必要です。
妊活サプリを使用して不足分を補うのは効率的です。
食事の見直しと合わせてサプリメントによって不足を補うことも考えましょう。
妊活中の食事で、近年注目されているのが血糖値対策です。
低GI(グリセミック・インデックス)食品を活用し、血糖値を上がりにくくすることがよくおこなわれています。
炭水化物は私たちの主要なエネルギー源であり、五大栄養素の一つです。
炭水化物には主に糖質と食物繊維が含まれており、糖質は私たちのカラダが利用するエネルギーの直接的な源となります。
しかし、糖質を過剰に摂取すると、血糖値が急激に上昇することがあります。
ここでは、血糖値対策がなぜ妊活において重要とされているかを詳しく見ていきましょう。
多嚢胞性卵巣症候群で妊娠しにくい人は、血糖値を低く保つことで改善できる可能性があります。
高血糖がインスリン抵抗性を高め、それが排卵障害を引き起こすリスクに直結しているからです。
しかしながら、炭水化物を極端に減らすと今度は低血糖のリスクが生じ、これもまた妊娠しにくくなる要因となり得ます。
糖質の摂取量を減らし、低GI食品を食事に取り入れることで血糖値管理をすると不妊を解消できる可能性を切り開けます。
排卵後の黄体期は、体内の血糖値が上昇しやすい時期なので特に注意が必要です。
この期間に糖質の摂取を控えることで、受精卵の着床が促進され、妊娠の可能性が高まります。
黄体期に入ると、女性ホルモンのバランスに変化が生じ、特にプロゲステロンの濃度が高くなります。
プロゲステロンは、インスリンの働きに影響を与えるホルモンです。
濃度が高くなることでインスリンによる血糖値の調整機能が低下し、糖質を摂取した際の血糖値が上昇しやすくなります。
糖尿病やその他の代謝状態の乱れは、不妊や月経不順のリスクを高めるため、妊活中の血糖値管理は非常に重要です。
排卵後の黄体期に血糖値が上昇しやすくなるため、この時期には低GI食品を含む、血糖値の上昇を抑える食事を心がけることが推奨されます。
妊活では、健康的で妊娠しやすいカラダづくりが大切です。
五大栄養素をバランスよく摂取できるように、食生活を整えましょう。
血糖値と妊娠しやすさの関係も重視して、低GI食品を取り入れることも重要なポイントです。
食事を見直しながら、妊活を進めていきましょう。