体外受精で胚移植を行った後は、どのようにして過ごすことになるのでしょうか。
この期間には、身体のさまざまな変化を感じることがあるため、適切に対処していきます。
この記事では、体外受精後の初期段階で起こりうる症状と、過ごし方について詳しくお伝えします。
ここでは、体外受精を行ったあとに起こりがちな症状についてお伝えします。
体外受精後には、おりものの量や質に変化が現れることがあります。
透明またはわずかに白っぽいおりものが増えることがあり、これはホルモンレベルの変化によるものです。
また、血が含まれたおりものが分泌されることもあります。
異常な色や臭い、かゆみが伴う場合は、感染症の可能性もあるため、医師の診察が必要です。
軽い腹痛や違和感は、胚が子宮内膜に着床する過程で起こり得ます。
これは子宮の収縮によるものと考えられています。
ほとんどが正常な現象ですが、痛みが強い場合や長時間持続する場合は卵巣異常の可能性があります。
片側のみに集中する強い痛みは、子宮外妊娠の可能性を示す警告信号であり、これは緊急の医療介入を必要とする場合があります。
したがって、移植後に通常とは異なる痛みや不快感を経験した場合は、適切な診断と治療のために直ちに医師の診察を受けることが重要です。
胚移植後の出血は、着床出血として知られており、多くの場合は軽度です。
着床出血は、数日間続くことがありますが、ほとんどが3日以内に収まります。
しかし、生理のような重い出血や痛みが伴う場合は子宮外妊娠や、何らかの異常の可能性があるため、医師による診断が必要です。
体外受精の胚移植後には、生活習慣を変える必要があるのでしょうか。
基本的には通常通り過ごして良いとされていますが、細かな点についてみてみましょう。
体外受精後は、運動は避けた方がよいとされています。
しかし、軽い運動であれば問題ありません。
例えば、軽いウォーキングやヨガは、血流を改善しストレスを軽減するのに役立つため、積極的に取り入れるとよいでしょう。
しかし、ランニングなどの激しい運動は避ける必要があります。
喫煙や飲酒は、妊娠中の合併症のリスクを高めるため、体外受精に関わらず、避けるべきです。
どちらも理想をいえば妊娠を試みる段階から避けることが推奨されます。
妊娠中に喫煙や飲酒を続けていると、胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。
妊娠中は、ビタミン、ミネラル、タンパク質が豊富な食事が推奨されます。
たとえば、鉄分が豊富な赤身肉やほうれん草、葉酸を多く含むブロッコリーやアスパラガス、カルシウム源としての乳製品や緑黄色野菜を積極的に取り入れるとよいでしょう。
胚移植後でも、シャワーや入浴はできますが、熱いお風呂や長風呂は避けた方がいいでしょう。
熱いお風呂は身体に負担がかかる可能性があるため、40度くらいのぬるま湯での入浴が推奨されます。
湯船につかる時間は、15分程度を目安にすると安全です。
体外受精後、特に初期段階では性交渉を控えることが推奨されています。
これは、性交渉の際に子宮収縮が行われるためです。
確定的なデータがあるわけではないですが、妊娠率の低下につながる可能性があります。
少なくとも妊娠判定が出るまで、もしくは医師が安全と判断するまで性交渉は避けた方がよいでしょう。
体外受精後の過ごし方は、うまく着床するかどうか重要な時期です。
医師から特に注意を受けていなければ、普段通りの生活をしてもかまいませんが、身体の変化に注意を払い、労わってあげましょう。
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