妊活における重要な栄養素として、ビタミンDがよく注目されています。
ビタミンDを十分に摂取すれば、妊娠に効果的なのでしょうか。
この記事では、妊活におけるビタミンDの重要性と摂取のポイントを解説します。
ビタミンDは、人が健康に生きる上で必須の栄養素です。
厚生労働省では成人の1日摂取量について目安量を8.5ug、耐容上限量を100ugと定めています。
妊活は女性だけでなく、男性側も心身の状態を整えて妊娠しやすい環境を整えることが大切です。
ビタミンDの適切な摂取は、全体的な健康維持に不可欠であり、妊活においても重要な役割を果たします。
ビタミンDは、生殖機能の正常な働きを支えることが示唆されており、妊娠しやすい体調づくりに貢献する可能性があります。
ビタミンDは、骨の成長に大きな影響があるビタミンです。
骨を丈夫にするために必要なカルシウムの吸収を促し、骨を形成する作用を持っています。
また、ビタミンDは免疫にもかかわっていて、殺菌作用のあるペプチドの生合成に必要です。
ビタミンDが不足してしまうと骨の形成が危ぶまれるだけでなく、免疫系にも影響があります。
ビタミンDは日光によって自然に皮膚で生成されますが、食事からの摂取も妊活中の栄養バランスを保つ上で重要です。
ビタミンDの摂取について生殖補助医療(ART)でのポジティブな知見があります。
イギリスで実施された研究では、ビタミンDの十分な摂取によって着床率、妊娠率、出生率が高まると報告されています。
流産率も低下することが示されていて、ビタミンDの摂取状況が良好なら妊娠して出産できる可能性が高いと考えられます。
ビタミンDの摂取によって、女性だけでなく男性も妊活に貢献できます。
妊娠するためには女性が妊娠しやすい体内環境を作るだけでなく、男性が妊娠に適した精子を提供することが必要です。
ビタミンDが欠乏している男性よりも、適切量のビタミンDを摂取している男性の方が良好な精液を生み出せる傾向があります。
夫婦で協力して妊活をする上では、男性のビタミンD摂取も重要な要素です。
ビタミンDを不足しないように摂取し、妊活を進めるためには重要なポイントがあります。
単純にビタミンDをたくさん摂取すれば良いというわけではありません。
妊活でうまくビタミンDと付き合う方法を知っておきましょう。
ビタミンDの一日の摂取目安量は、厚生労働省によって決められています。
8.5ug/日がビタミンDの目安量で、妊娠前や妊娠中でも量に変わりはありません。
上限量については100ug/日となっていますが、食品中に含まれているビタミンDは少ないので、上限に達してしまうことはほとんどないでしょう。
摂取目安量を目指して積極的な摂取を心がけることが大切です。
UVケアは、ビタミンDの過不足に影響があります。
ビタミンDは紫外線を浴びることによって活性化されて機能するからです。
徹底したUVケアをしていると、活性型ビタミンDが生成しにくくなります。
美肌ケアのために、日焼け止めや日傘などを使用しているときにはビタミンDが不足しがちです。
UVケアによって肌を守ることも大切ですが、妊活のときには適度に紫外線に肌をさらしてビタミンDを活性化するようにしましょう。
ビタミンDは、どの食品にも多く含まれているわけではありません。
食生活を見直して積極的に摂取しないと、厚生労働省の定める目安量に到達できないことがよくあります。
ビタミンDが多く含まれている食品をできるだけ食事に取り入れましょう。
例えば、しいたけやえのきなどのきのこ、マグロやサバなどの魚、レバーやチーズなどにはビタミンDが多く含まれています。
ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、油と一緒に摂取すると吸収が良くなります。
キノコのバターソテーのように、うまく素材を組み合わせた料理からビタミンDを摂取しましょう。
ビタミンDの補給には、サプリもおすすめです。
ビタミンDを食事だけで十分に摂取するのは簡単なことではありません。
毎日、欠かさず必要量のビタミンDを摂取するためには、サプリを使用するのが簡単な方法です。
一日の目安量をまとめて摂取できるビタミンDサプリもあります。
妊活におけるビタミンDの補給には、サプリの活用も前向きに検討してみましょう。
ビタミンDは骨の形成や免疫にかかわるだけでなく、着床率などにも影響することが知られている栄養素です。
妊活中は、ビタミンDが不足しないようにすることが重要です。
ビタミンDはサプリでも簡単に摂取できます。
毎日欠かさずビタミンDを摂取して妊活をサポートしていきましょう。