今や妊活中に葉酸サプリが当たり前のように使われるようになっています。
葉酸は、なぜ妊活のときに選ばれているのでしょうか。
この記事では葉酸サプリの重要性と飲み方のポイントを紹介します。
葉酸の摂取量や摂取方法についても理解して、葉酸サプリを妊活にうまく活かしていきましょう。
妊娠を目指すときは、葉酸の摂取は必須といえます。
なぜ葉酸が妊活で重要なのかを詳しく見ていきましょう。
葉酸は、人が細胞を増殖させるのに必要な栄養素です。
DNAを複製したり、タンパク質を合成したりして細胞を増やすときに葉酸を使用します。
妊娠に必要な精子や卵子を作ったり、受精して受精卵が増殖したりするために葉酸は欠かせません。
妊娠しやすいカラダづくり、また妊娠後に胎児が育ちやすくするためにも葉酸は必須なのです。
葉酸は、神経管閉鎖障害のリスクを減らすことが知られています。
妊娠初期には神経管の形成が進みます。
この時期に葉酸が不足していると、胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高くなるため、葉酸を十分量摂取することが重要です。
葉酸は、胎児の神経系が正常に形成されるのを助けます。
5週から6週の時期には特にリスクが上がるので、葉酸サプリの摂取による対策が大切です。
神経の分化不全によって発生する二分脊椎や、無脳症などの神経管閉鎖障害のリスクを低減します。
葉酸が重要といわれているのは、胎児だけでなく母体にもメリットがあるからです。
葉酸の摂取量が不足していると、巨赤芽球性貧血や神経障害のリスクがあります。
母体の健康を保つことによって、妊娠できる確率を高めることが可能です。
葉酸サプリの摂取で、妊娠や出産による母体のリスクも減らせます。
葉酸サプリはいつから飲み始めると良いのでしょうか。
葉酸は、妊娠する一ヶ月以上前から飲み始めることが推奨されています。
葉酸不足による神経管閉鎖障害のリスク対策をするには、妊娠後に飲み始めれば十分というわけではありません。
一ヶ月というのも目安なので、なるべく早めに葉酸サプリを摂り始めた方が良いでしょう。
妊活を始めようと思ったときが葉酸サプリを始めるタイミングです。
妊活で葉酸サプリを使用するときには注意点があります。
葉酸の効果を最大限発揮するためにも、重要なポイントを押さえておきましょう。
葉酸サプリを使用するときには、過剰摂取を避けましょう。
葉酸サプリには、通常の食事では摂取が難しいくらいの多量の葉酸が配合されています。
葉酸は過剰摂取によるリスクがあり、妊娠前期によく見られる溶血性貧血の診断が難しくなる場合があります。
厚生労働省では成人の男女は240ugの摂取を推奨していて、妊娠中期〜後期には480ugの摂取が望ましいとしています。
1,000ugを超えないように摂取することが推奨されているので、摂りすぎには注意してください。
葉酸を摂取する際には、体内での吸収効率を高めることが大切です。
普段私たちが食べる食品に含まれる葉酸は、「ポリグルタミン酸型」と呼ばれる形態で、このタイプは体に吸収されにくい特徴があります。
一方で、「モノグルタミン酸型」という形態の葉酸は、小腸からの吸収がしやすく体内での吸収効率が良いです。
サプリメントで提供される葉酸は、多くの場合、この吸収率の高いモノグルタミン酸型の合成葉酸を使用しています。
さらに葉酸サプリでは、ビタミンB12やビタミンCなど、他のビタミンと組み合わせることで葉酸の吸収を促進する工夫がされていることもあります。
葉酸サプリを選ぶ際には、吸収率の高い製品を選ぶことが重要です。
高い吸収率によって必要な葉酸を効率的に体内に取り込み、その効果を最大限に享受できます。
葉酸は水溶性ビタミンなので、吸収されても使われなかった分は排泄されてしまいます。
葉酸サプリは、妊活のタイミングで一日だけ飲めば良いわけではありません。
毎日少しずつ飲んで葉酸が不足していない状態を維持することが大切です。
妊活を始めると決めたら、毎日摂取をしましょう。
吸収率を考えると、一日一回よりも三回くらいに分けて摂取することが理想的です。
葉酸サプリは、食事だけでは不足しがちな葉酸を補給できる魅力的なサプリです。
葉酸が不足すると妊娠しにくくなるだけでなく、神経管閉鎖障害のリスクも高まるなどの問題があります。
葉酸サプリは、早めに始めて健康なカラダ作りをすることが大切です。
妊活をしたいと思った時点で、必要量を補えるように葉酸サプリの摂取を始めましょう。
葉酸は過剰摂取のリスクもあるので、厚生労働省の基準を参考にして適量を毎日摂取することがおすすめです。